いざ慢性盲腸摘出手術へ その1

手術前日、ヨメと一緒に腹腔鏡手術の詳しい説明を受け、翌日の朝一番に、いよいよ30年間以上一緒に過ごしてきた盲腸とお別れをすることになりました。

そういうわけで、手術前の説明~手術中の処置について書いておこうと思います。

腹腔鏡手術の術式について

腹腔鏡手術というのは、直径1cmくらいのパイプの先にカメラやら、鉗子(ハサミ)やら、ピンセットやらを装着して、お腹に空けた小さな穴からそれらを差し込んで行う手術です。

ちょうど潜水艦が潜望鏡で海の上をのぞくように、カメラに映る映像を見ながら手術をすることになりますが、お腹を大きく切らなくても済むので、体にはやさしいです。

私の場合は、おへそから恥骨のあたりまで3箇所、それぞれの1~2センチの穴をあけて、そこから腹腔鏡を差し込んで虫垂切除を行うという説明を受けました。

手術に必要な時間は1時間未満、2~3日で退院の見込みとのことでした。

麻酔~手術まで

手術の当日、前の項目に書いたように手術前の超音波検査を受けた後、私は手術着に着替えてストレッチャーに乗りました。

ちなみに手術着というのは巨大なバスタオルの真ん中に大きな穴を空けたような一枚の布です。
その真ん中の穴から頭を通して、体の両側をマジックテープで止めるだけ。これをスッポンポンになって直接着ます。

手術着

肩に鎮静剤の注射を打ってもらって、ストレッチャーに仰向けに寝転がったまま、看護師さんたちに運ばれて廊下から患者搬送用の巨大なエレベーターへ。

1Fに付いたらそのままガラガラとキャスターを滑らせて、大きな扉を二つほどくぐって手術室に入りました。
手術室に入ったのは帝王切開で生まれて以来でしたが、当然前に入ったときの記憶はありません。

テレビなんかで見る丸い照明がいっぱい付いた無影灯や、心電図をモニターする機械などは並んでいたものの、予想以上に広くてキレイで「最新鋭の実験室」というような雰囲気でした。

無影灯

ストレッチャーを手術台に横付け、ここで「救急救命室24時」のようなドキュメンタリーなら医療スタッフが「いち、にの、さん!」と患者を持ち上げて移動させる緊迫のシーンですが、自力で動ける私はモソモソと自分で手術台に移動しました。

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